CAROLINE GUITAR COMPANY / SHIGEHARU

2010年設立、サウスカロライナ/コロンビアを拠点とするCAROLINE GUITAR COMPANYの2017年新作1発目はICオペアンプとシリコンダイオードによるゲイン回路によって繋ぎ順に囚われずにダーティ、或いはナスティなサウンドなのにコードやアルペジオの分離感、明瞭感もしっかり感じることができる風変わりなファズの登場、しかも名前は”SHIGEHARU(a.k.a.コロンビア)”…名前の由来は誰にも分かりません…

コントロール説明が全てアイコンなのもかなりトリッキーですがご説明を。左上から時計回りにLEVEL,DRIVE,BODY,TONEで中心の小さいノブはHAVOC LEVELというノブ、これは後述します。

LEVELは全体の音量。

DRIVEはゲイン量なのですが、歪の方向性としてオーヴァードライブライクなファズでもあるのでゲインが9~12時まではコードバッキングやアルペジオもイケるオーヴァードライブ的歪み、それからmaxまでがファズらしいリフの弾きがいがあるサスティンある歪みとなっています。

BODYはミッドレンジを可変するコントロール、これでファズのサウンドキャラクタがガラッと変わります。12時を目安に左に回すとチリチリと潰れたファズらしい音に、右に回すとダイナミックなオーヴァードライブ的脹よかなファズと好みに合わせて可変できます。

TONEは全体のトーンを決めるコントロール、これは左に回すと太くこもったトーンからヒリヒリするほどのトレブリーなトーンまで可変幅が広いのでBODYと合わせてファズペダルには珍しいサウンドトーンの微調整が可能となっています。

裏蓋を開けることで内部にbias/gateトリムというファズにゲートをかけてサスティンを減らして壊れたファズサウンドに変える要素も。初期設定は左いっぱいに回されていまして、これを右に回していくことでサスティンが無くなっていきます。50~60%回すとサスティンの伸びがジリジリと消えていく感触に、100%回してしまうと最早ファミコン的ビットサウンドにまでと…

また、CAROLINEの恒例要素になっているHAVOCフットスイッチなる追加スイッチ、今回の”SHIGEHARU”には踏んでいる間だけOctave up又はKillの要素が追加させる仕組み。どちらを使うか選択する方法は後述にて。

Octave-upは踏んでいる間だけオクターブ上のファズ音を生成して付随させるものなのですが、音ががらりと変わる訳ではなくオクターブファズの奇数倍音的エグみが通常のファズに程よく加えられている感触なので、音の急激な落差無くここぞの一発踏みや細かいアクセント付けのどちらでもいけるサウンドです。また音量は中心の小さなHAVOC LEVELトリムで調節できます。(Octave-up時も他のノブの効きは変えられます。)

Killは踏んでいる間だけ音がミュートされるモード、RADIOHEAD/Jonny GreenwoodやRAGE AGAINST THE MACHINE/Tom Morello的人力トレモロのように弾き手の感覚次第で楽曲に印象的なアプローチをかけることができるモードです。

裏蓋を開けることでHAVOCスイッチにOctave-upかKillどちらかを割り当てるスライドスイッチが用意されています。初期設定ではOctave-up(右)になっていますが左にスライドさせることでKillに変更できます。Killを選択すると自動的に常にファズの音がOctave-up時のサウンドが出る仕様になっています。トリッキーサウンドを求める人はこちらにした方がより楽しめると思います。

設定次第でファジーなオーヴァードライブにもできるのでバンドの中でファズはちょっとアクが強すぎて浮いてしまう場合にも上手くアンサンブルに溶け込みつつ主張のできるファズ、ってのは意外に無いかもしれません。伝説的なモデルを再現したロマン追従派、とにかく他を寄せ付けないオリジナル個性派、ではないけれどもオルタナ~インディーギターロック、シューゲイズを鳴らすギタリストでも充分活躍しがいのある第3のファズがこの”シゲハル”なのかもしれません。

SSGEでの試奏大歓迎、正規輸入品で保証あり。お値段¥29,700-

 

Advertisements