WALRUS AUDIO / VANGUARD

オクラホマのWALRUS AUDIO、このノブの多さと機体の大きさが男子の心をくすぐるこの”VANGUARD”は所謂フェイザーのような、音を”うねらす”回路が2つ直列に組み込まれていまして、その2段階の回路を別々にコントロールすることで互いが織り成すサウンドは今までに想像/創造できなかった独特の音の”うねり”を生み出すことができるモジュレーション/フェイザーペダルです。

コントロールが多くてややこしいですが意外と仕組みはシンプル。上段のrate,depth,regen,が第一のフェーズのコントロール、そして下段のrate,depth,tweakと左下のトグルスイッチが第二のフェーズのコントロールです。

dry mix/原音とエフェクト音のミックス。0でエフェクト音のみ、maxで原音とエフェクト音が半々にでている仕様。エフェクト音は両方のフェーズの音を一括してコントロールしています。
wet mix/エフェクト音の音量を調整、0でエフェクト音なし、maxで原音と同等の音量になります。dry mixと兼ねて原音も出す場合にエフェクト音が大きい場合等、音量調節の為のノブになります。

上段(10 stage Phaser)

rate/うねりの速さをコントロール。
depth/うねりのかかりの深さをコントロール。右に回すほど深くなります。
regen/regeneration(=再生、復活の意)でフェーズエフェクトをどれだけまたフェーズフィルタにフィードバックさせるかのコントロール、咀嚼していうならばよりうねりのエグさや波の濃密さを濃くするかを決めるもので、ある種フランジャー的なサウンドにも隣接する感じでしょうか、右に回すほどその傾向が強くなります。

下段(10/6/4 stage Phaser)

rate/うねりの速さをコントロール。
depth/うねりのかかりの深さをコントロール。右に回すほど深くなります。
トグルスイッチ/10/4/6の3種のフェイザーのモードを選択、それによりtweakノブの操作性が変化します。

tweak/10 stageの場合…Regeneration(=)をコントロール、上段のregenと同じコントロールなのでこ上段と同じノブの設定にすることで滑らかなフェイズサウンドを作ることもできます。
/4 stageの場合…Pitch Warpをコントロール、デチューン(ピッチをわざとずらした音を重ねる機能)というコーラス的爽やかさ、清涼さがハイに現れるモード、右にまわす程その傾向が強くなります。
/6 stageの場合…Filterをコントロール、0でフィルタされず、時計周りに回していくとローカットされていくのでワウの半止めのようなサウンドに、いい意味でチープなローファイ感も演出できます。

またPRESETフットスイッチで3つのプリセットを記憶させることが可能、更にEXPペダルでは同時に複数のノブの可変を記憶させ、それもプリセット毎に記憶させておけるという至せり尽くせりな仕様もこのペダルの特別感を後ろ盾しています。

FAILUREやHUMなどのオルタナスペースロックからTHE FLAMING LIPSで聴くことのできる、或はそれ以上に強烈な印象を残すモジュレーションサウンドを生み出すこともできるのは完全に目から鱗でした。うねりのスピードをずらして複雑で変則的なまるで生きてるかのように蠢く深くアクの強いフェイズサウンドからベタ凪のような穏やかで神々しい光が差すようなフェイズサウンドまで、モジュレーションペダルに苦手意識や固定観念を抱いてる人こそ注目すべきペダルです。

最後に。このペダルに大きく描かれた2人の馬乗り、WALRUS曰く舞台は終末後の世界らしく、two phases(=人類のこれまでとこれから)の狭間にいる姿を、two phases(=2段階のフェイザー)とかけて描かれた背景もただのペダルデザインで終わらせない非常にコンセプチュアルな姿勢、このペダルのティーザー動画にも派生しています(☟の動画、必見)。

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